2017年5月10日水曜日

YAMAHA A-S501 仕上げも音も美しい、時代に即したローエンド機

アンプの差は聴き分けられない!なんていう スピーカー屋のサイトがあるけど、
ほんと??本気で言ってる??そういうスピーカーなのか、聴く人が気にしないのか?
ヨ●バシでも行って試してみたら、アンプ違うと全く違うよ???
もちろんスピーカーの方が違いが大きいけど

で、ヤマハのオーディオ器機。
楽器メーカーだけあり、音にスタイルに独自のキャラクター。
線が細く美しい、ヤマハビューティーとはよく言ったものと思います。
ノウハウと生産規模、広い事業領域を生かした、独自の立ち位置です。

A-S501は、今、国内市場で数少ない幅480mmのフルサイズ2chステレオプリメインアンプ。しかし世界的に見るとグローバル商品として欧米を中心に需要がありスケールメリットがあるはず。現品はマレーシア製と書かれてる。

光及び同軸入力のDAC内臓で、対応フォーマットはリニア2chのみ、24bit192kHzまで。
A-S801、A-S501、A-S301の3桁型番、入門機種3兄弟の真ん中。

2017年5月時点で501と301の実売価格差は3000円ほどしかなく(3万円台前半)、501が買い得に思える。
501と301は出力が違い部品も違うはずだが、音に効くのはトランス、コンデンサー、出力端子、パワー段の素子くらい?
色は、シリーズで基本シルバーとブラックがあるが、501のみ国内向けはブラックが選べない。なぜなのかわからない。

10万円超えの上位機種と揃えたスタイルは美しく品がある。が、フロントパネルは横から見ると無垢でなく薄皮1枚、ボリュームノブは樹脂。良く言えば価格を超えた仕上げ。

このA-S501、回路はプリ部がちょっと変わっていて基板に部品がほとんど載っていない。
そしてボリュームも2回路ではなく1回路、トーンコントロールのつまみも根元に部品が載っていなく、アナログ入力端子が並ぶ別基板にQFPチップが1個とOPアンプ5532が1個のみ。(上写真で左の基板)

電子ボリューム 、トーンコントロールもこのQFPチップ内で処理している?
経年劣化には強そうで、トーンコントロール使用時も音質劣化が少なそう。
DAC部は特にシールド していない。回路に自信があるのかコストか?

PHONOアンプには多少アナログ部品が載っているが 、電解コンなど見るからに安物、MMのみでおまけ程度か。(上写真右基板)

パワー段はカタログにもあるようにバイポーラのシングルプッシュプル。


内部構造も比較的綺麗にまとまっている。
実売価格にしては 大きめのEIコアトランス、シンメトリーのパワー段配置、考えられたアースバーと部品の配置が機能と生産性のバランスをとってるように思う。
しかし実売価格に比して物量を投入し 、電源から出力段まで低インピーダンスにこだわった、パワーが出そうな構成なのに美しく繊細なヤマハサウンドに成ってしまうのは不思議。

maranzの同クラスは小型ながらトロイダルトランス、全段ディスクリート 構成で構造的には好対照。(実売価格はmaranzの方が高い)

次回は、A-S501の使用部品について書いてみます。




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