2017年5月20日土曜日

SPDIFはジッタが多い?

良くできたDACを外付にすれば、CDトランスポートによらず音が良くなる。
USB DACに拘ったところで、OSやアプリが変わったら使えなく(音が安定せず)なってゴミになるだけ。USBはSPDIF出力の安物DDC+外付けSPDIF DACに投資するのが安定では。
 ラズパイ(数千円の組み込みLinuxボード)におもちゃみたいなI2S DACで音が良いとかないわ、もともとBluetoothとか圧縮前提の、スマホのヘッドセット向けでしょ?

素人考えにそう思っていたのですが。
そう簡単ではないようです。

SPDIF入力のDACの場合。
SPDIFでは受信側(DAC)がPLLにより送信側に同期したクロックを発生
このクロックに同期してDA変換を行う。
このクロックに発生するジッタは、DA変換されたアナログ値へ歪みとして乗ることになり、
その影響は無視できないのでは。と言うお話。
送信側の持つジッタ、転送路、受信側のSPDIFトランシーバ内PLLの性能、それぞれが関係する。
その結果、実効的なジッタはそれぞれの機器(デバイス)単体のカタログスペックより1桁ほど多いとも。
 
 これを克服するために、
・SPDIFトランシーバのPLLをチューニングする。
・転送路を見直す。(ケーブル、コネクタ、パルストランス等)
・同一fsのサンプルレートコンバータを挟む(非同期にして強制的にクロックを載せ替える) (サンプルレートコンバータの劣化分よりジッタ除去を優先する)。
 といった手段を取ることになる。
SPDIF入力の高級DACはこの辺の対策がしっかりしているはず

しかし一方ここまで労力をかけてSPDIFからクロックを再生するより
・CDならCDデッキの中で同じクロックで
・USBDACならUSBコーデックのチップと同じクロックで
あるいは
・ラズパイのようなPCボード からI2Sで直接クロックもろとも
 DA変換した方が音が良いかも

というわけで今回はSPDIF入力のDACが、音質的には有利と言えないかも、という話

SPDIFは録音のための規格で、DACを接続するのには向いていないかも

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